2018年04月03日

ブログの終焉。時代は変わる。

土日とお天気にも恵まれて三浦の街道は車で埋め尽くされたのかな?大渋滞というわけでもなかったのかしら?
おかげさまで今年に入って土曜日は晴天つづき。春休みの土日はどこも子供連れで賑わったことでしょう。

このところの陽気のせいでパンの発酵もいくぶん早くなりました。おかげさまで土曜日もお昼すぎには早々と完売。もう少し作っておけば良かったと思うのは欲張りさん。今のリズムを堅持して、slow train coming. ナンノコッチャッ?

そいえば、女子フィギュアスケート金メダルのザキトワちゃん (さんづけではちょっと歳も離れていますので、ここはちゃんづけで ) に贈られるメスの秋田犬がマサルでは可笑しくない?ってことで外野はかまびすしいのですが、彼女にとって日本語は遠い国の見知らぬ言葉。その響きと意味するところのニュアンスが気に入っての命名ですから外野はシィ〜。実はわが家の三男坊、クララもうちにきた時はてっきり女の子だと思ってクララベルと名付けたのですが、そのうちあれれれ?あっ、君はおとこのこ~?ウ〜ン、そっか。でも、まっ、イイか。で、クララは堂々と、その天命をまっとうしたのです。十五年は長いようでも短かったなあ。ねえクララ、お昼寝の大好きだったクララベル、向こうでなにやってんだか?

スローライフがもてはやされたのはいつのことでしたか?時代はめまぐるしいですね。このブログという形式もすっかり薹が立ち、ツイッターだインスタだ facebook だと喧しいこと。要は長続きしないってだけの話。笑。
つらつらと文章を書き続けるのも結構辛いもので、ネタはすぐに切れてしまいます。写真で逃げるのが手っ取り早く、それにちょいと短文を添えて、このあたりがfacebookの当たった要因かしら?(しかも周りが寄ってたかって手助けしてくれるしぃ〜)それもやがてはメンドくさいと、一言コメントだけのツイッターからさらには写真だけで撮り逃げだっ!とインスタ映えのスタコラサッサ。少年老い易く学成り難し。
むかし人気の流行作家の五木寛之さんが、もう書くことがない、もうない、無い無いとなってそこから乾坤一擲、それでも文章を絞り出すのが作家なんだという趣旨のことを言われて、流石に世界の果ての、荒涼たる風景の地獄を味わうことの覚悟を思い知らされたものですが、世界はすべからく、しらっちゃけた荒涼たる風景なのですね。と、そんなネタで誤魔化すパン・オ・ヌフ。これもチョッピリ手が込んでいるのです。(笑)

さてこんどの土曜日はお天気予報は芳しくない。雨かもしれない。雨かなぁ☔️?雨。あ、め。



風が吹くと桶屋は儲かるけどパン屋は儲からない。雨が降ると、(泣) ごめんなさい🙇、やっぱり儲からない。雨天の場合は休業となってしまいます。今からてるてる坊主をぶら下げて、土曜日 晴れますように☀️。



八代亜紀さんの「雨の慕情」も驚きでしたが、ホセ・フェリシアーノを初めて聴いた時も十分衝撃的でしたね。


ようこそパン・オ・ヌフの世界へ


posted by dady at 06:43| 神奈川 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月25日

奇妙な1日。(奇妙な果実)

暖かくなりましたね。(先週の雪のお彼岸はなんだったの?)
この日の彼岸の中日は私たちの三男坊、クララの九回目の命日でした。子供たちといっしょに育ったクララは本人も(本猫も?)立派に三男坊のその自覚はあったようです。そうか、クララよ、永遠なれ!

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今日はお花見日和かな。三浦ではひと月ほど前からの河津桜祭りの賑わいも明けぬうちから今度は正真正銘の桜の満開の木の下で。なんだか桜疲れで嬉しいやら悲しいやら。個人的には桜はソメイヨシノ一本で行きたいもの。河津桜は河津で楽しめばいいんじゃない、というと罰当たりめがと商店街の皆様に叱られそうですが、大きな声では言えない本音。(ごめんなさ〜い)笑。とはいえ、京急線沿線沿いで見る河津桜と黄色い菜の花の共演は本当に心が癒されます。だから、人間って、ほんと、欲が深いんですね。

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さて、昨日の土曜日もそんな春の一日。薫風かおる、ん?これは五月か。早春の風薫る子供達の春休み最初の土曜日でしたが、これが朝からお客様が来ない。お昼を前にほんのちらほら。背筋に冷たいものが、、、。ああ、一年中桜祭りなら良いのに、、、。(笑)
ところがどっこいわからないのは女心と春の営業。午後からじわじわじわじわとお客様がおいでになられて、五時の終業時にはノアレザンひとつを残して完売(?)。人生はわからない。諦めた時がジ・エンド。

諦めきれない私たちはまだまだパンづくりの遥かな道の途上。美味しいパン作りと美しいパン作りは車の両輪。「フリュイ」の形が気に入らない。

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「ボヘミアンマンゴー」の形が一定しない。

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おまけに昨日は「薔薇の名前」の花びらの開きようが納得できない。

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これはこれは、これは私たちの大きな課題です。見ているだけで引き込まれていくようなパン作りが私たちの目標です。そして食べたらさらに満足する。桜だってあの咲き誇る匂うような美しさあっての桜です。パンづくりの奥は誠に深い。桜暗黒方丈記。嗚呼、奇妙な果実。

「奇妙な果実」はビリー・ホリディが唄った名曲です。残酷な歌ですが、私たちの心の残酷さは同じ同胞にも向けられます。今年になってスタートしたレコード盤聞き納めの大音楽会もなかなか一日一枚は至難の技。一年どころか、この調子では五年はかかりそうな塩梅です。昨日は仕事も終えてお風呂に入り、さて、取り出した一枚は、、、

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今日は、そんな私たちの美しさの一つの基準をご紹介します。オノ・ヨーコさんは誤解された日本人の最右翼と言って良いのでしょうが、彼女ほど美しい人は他にいない。初めて「無限の大宇宙」を聞いた時の驚きと感動。全二十二曲。傑作、と言って過言ではありません。あれから四十数年の歳月が流れ、彼女の体調がすぐれないと聞き、月日の残酷さを思い知ります。全曲ご紹介したいのですが、今日はこの歌を。「サマンサの死」。どうぞ、心をオープンにして聞いてください。



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今月はもう一日、三十一日土曜日、営業致します。


ようこそ桜の下の今が盛りのパン・オ・ヌフへ。




posted by dady at 11:06| 神奈川 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月11日

バゲットを待ちながら

このところ、お問い合わせに「バゲットはありますか?」というお電話や、お店でも「バゲットは、、、?」と見あたらない売り場の中で戸惑い気味に訊ねられる方が結構いらっしゃいます。
「パン・ドゥ・ミはもうないのですか?」
という方は以前から多いのですが、このところバゲットのご希望が多いのは何か意味があるのかしら?
実をいうと、当店のバゲットは絶品なのです。( またぞろ出ました。お国自慢。笑。)
パン屋さんならどこでもバゲットには深い思い入れがあると思いますが、御多分にもれず、当店のシェフにも深い泉のような思い入れがあるのです。(深すぎるゥ〜)
バゲットはとっても単純なパンです。小麦粉と水と塩、モルト、そしてイースト。これだけ。これだけの材料で作るパンの味にお店によって味が違うのは何故かしら?もしかすると違わないのかもしれない、、、?
小麦粉の種類?塩の選択?水の量?酵母の違い?ミキサーで捏ねる時間や捏ね上げ温度、捏ねる強度、焼く温度、その時間。最初ちょろちょろ中ぱっぱ、赤子泣いてもオーブン開けるな!(温度が下がる)それらの組み合わせで変わる味の摩訶不思議。そして生地を扱う職人の腕次第で姿形は千差万別。そのどれもが深〜い深〜い味わいをたたえてその結果としてのバゲットがここにある。深い泉のようにここにある。そう。バゲットは毎日違う。

昨日来られたお客様。当店のバゲットを暫くジーと眺めて、曰く。「うつくしい」。
嬉しかったですね、この美しさをご理解いただけて。先週のバゲットは、あの不測の事件のせいで形の見目麗しくないバゲットが何本が混ざってしまったのですが、例のオーブン放り込み事件のせいですが、今週はその改善策が功をそうし、私たちも自慢できる一品に焼きあがっていたのです。

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そう。できたのです。マシーンが。ジャジャン!小麦粉も塩もモルトも変わらない。生きるか死ぬか、それは分割にかかっている!

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ジャン!

(笑い)

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それがマシーンかと問うなかれ。
ほら。意外といけてるこの分割の正確さ。

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分割の時間短縮と正確な生地の切り分けとその隔たりのなさ。フランスの「人権宣言」に勝るとも劣らない自由、平等、博愛。ああ、フランスパン。

昨日は閉店間際に来られたお客様が「バゲットはもうないのですか?」
ごめんなさい。売り切れてしまいました。「いつも仕事で遅くなるので、ああ、今日はやっていると思ったんですが、、、こちらのバゲットはほんとうに美味しいですね」。
そんなにも当店のバゲットを求めてくださってありがとうございます。代わりにベベを買って行っていただきました。それもありがたいことです。
バゲット、カンパーニュ・ベベ、パン・ドゥ・ミ。
尽きぬ泉。


ようこそパン・オ・ヌフの深い世界へ


posted by dady at 17:33| 神奈川 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする