2018年03月11日

バゲットを待ちながら

このところ、お問い合わせに「バゲットはありますか?」というお電話や、お店でも「バゲットは、、、?」と見あたらない売り場の中で戸惑い気味に訊ねられる方が結構いらっしゃいます。
「パン・ドゥ・ミはもうないのですか?」
という方は以前から多いのですが、このところバゲットのご希望が多いのは何か意味があるのかしら?
実をいうと、当店のバゲットは絶品なのです。( またぞろ出ました。お国自慢。笑。)
パン屋さんならどこでもバゲットには深い思い入れがあると思いますが、御多分にもれず、当店のシェフにも深い泉のような思い入れがあるのです。(深すぎるゥ〜)
バゲットはとっても単純なパンです。小麦粉と水と塩、モルト、そしてイースト。これだけ。これだけの材料で作るパンの味にお店によって味が違うのは何故かしら?もしかすると違わないのかもしれない、、、?
小麦粉の種類?塩の選択?水の量?酵母の違い?ミキサーで捏ねる時間や捏ね上げ温度、捏ねる強度、焼く温度、その時間。最初ちょろちょろ中ぱっぱ、赤子泣いてもオーブン開けるな!(温度が下がる)それらの組み合わせで変わる味の摩訶不思議。そして生地を扱う職人の腕次第で姿形は千差万別。そのどれもが深〜い深〜い味わいをたたえてその結果としてのバゲットがここにある。深い泉のようにここにある。そう。バゲットは毎日違う。

昨日来られたお客様。当店のバゲットを暫くジーと眺めて、曰く。「うつくしい」。
嬉しかったですね、この美しさをご理解いただけて。先週のバゲットは、あの不測の事件のせいで形の見目麗しくないバゲットが何本が混ざってしまったのですが、例のオーブン放り込み事件のせいですが、今週はその改善策が功をそうし、私たちも自慢できる一品に焼きあがっていたのです。

machine4.jpg

そう。できたのです。マシーンが。ジャジャン!小麦粉も塩もモルトも変わらない。生きるか死ぬか、それは分割にかかっている!

machine1.JPG

ジャン!

(笑い)

machine2.jpg

それがマシーンかと問うなかれ。
ほら。意外といけてるこの分割の正確さ。

machine3.jpg

分割の時間短縮と正確な生地の切り分けとその隔たりのなさ。フランスの「人権宣言」に勝るとも劣らない自由、平等、博愛。ああ、フランスパン。

昨日は閉店間際に来られたお客様が「バゲットはもうないのですか?」
ごめんなさい。売り切れてしまいました。「いつも仕事で遅くなるので、ああ、今日はやっていると思ったんですが、、、こちらのバゲットはほんとうに美味しいですね」。
そんなにも当店のバゲットを求めてくださってありがとうございます。代わりにベベを買って行っていただきました。それもありがたいことです。
バゲット、カンパーニュ・ベベ、パン・ドゥ・ミ。
尽きぬ泉。


ようこそパン・オ・ヌフの深い世界へ


posted by dady at 17:33| 神奈川 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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