2018年09月27日

再開の延期のお知らせ

29日に再開の予定でしたがこのところの長雨でお店のメンテナンスが不十分で、皆様には大変申し訳ないのですがオープンは10月6日の土曜日にに繰り延べさせていただきたいと思います。
やはり二ヶ月お休みするとお店の内外共大掃除を済ませて、なによりお天気が回復しないことにはお店の中を十分にメンテナンスすることが叶わず、私どもの不用意な準備を重ねてお詫び申し上げる次第です。
ご容赦ください。

よろしく、よろしくお願いいたします。

パン・オ・ヌフ店主敬白
posted by dady at 23:35| 神奈川 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月23日

天高く馬肥ゆる、秋

一筆啓上、火の用心お仙泣かすな馬肥やせ。本多重次

日本一短い手紙として有名なこの一文。現代ならショートメールかツイッターで済ませられる内容。しかし、本多重次は、長篠の合戦の最中に妻にあててしたためました。「火の用心。お仙泣かすな 馬肥やせ。」武士が今まさに合戦始まらんとするそのさなかに、想像して見ましょう。木株に腰掛けて携帯を打つ本多重次を。その神経は只者ではありません。
この本多重次はてっきり安房の国に本拠を構えた本多家かと思ったら、三河国には本多性が多く、家康の重臣には本多と名の付く重要な家臣が結構いるものなんですね。本多忠勝、本多正信。で、この安房の国の本田家は徳川の四天王、本多忠勝の治めた大多喜城が起源で、地元ではNHKの大河ドラマに我が地元の本多様を主人公にとテレビドラマの誘致合戦が町をあげて繰り広げられているんです。町興しに大河ドラマを、というのも本末転倒ですが、町を歩くとあちこちにこの本多の幟旗がたなびいて、
「ねえ、この街はせいぜい3、4万の三浦市のような地方都市なのに、どう、これ、本屋さんがいっぱいだね。スゴイよね!」
な〜んてわたしら夫婦は感嘆仕切り、我らが町ではツタヤさんは無くなるし、三浦海岸の本屋さんは店仕舞いするしで寂しく思っていたのがこの街ではあちこちのお店の前に本屋さんの幟旗が。スゴイなあ、この読書人口は。
本の一字の幟旗は本多忠勝の合戦旗だと、おバカな私たちの一人合点も後で気がついて大笑い。極楽トンボのシェフとわたし。

DSCN9681.JPG

DSCN9693.jpg

さて、ネットで様々な評判を聞くと、これほど当てにならないものはありませんが、要は自分で確かめてみること。これしかありません。
美味しいパンづくりは結局は作る人間の舌先三寸(オット、この表現は、ちょっと違う、よね?)、小麦は関係ないと言ってもそれもまた違いますが、小麦に頼っているだけでは美味しいパンは作れない。
夏休みのブーランジェリー巡りは思った成果はあげられませんでしたが、その後お店で国産小麦を使ってパン作りを試みてわかったことがいくつかあります。
オープン以来強力粉はずっとカナダ産の🇨🇦強力粉で迷うことなく作り続けてきたのですが、なぜか国産小麦信仰がもてはやされて国産小麦がサイコーなんだと勘違いされる方が多いのはなぜなのかと、パン・オ・ヌフは考えました。わたしも人一倍ニッポンが大好きですがだからと言って何でもかんでも国産がいい、国産なら安全だともてはやすのも怖いものがあります。
なんども言うようですが、この国の偽装も諸外国に負けず劣らず凄まじいものがあります。フォルクスワーゲンの偽装を嘆いていたら今度は日産、三菱、ここにきてマツダまで、私たちは何を信じれば良いのでしょう?

まず安全は産地にあるのではなく、その前に作業場にあります。厨房で安全のために、品質の維持のために気を配っているか?清潔を保っているか?どんな粉を使っても美味しいパンは焼けるんだ、と言うほど世の中は甘くありません。
国産小麦にあまり乗り気でなかったのは、まずその価格が高すぎることにあります。高ければ良いと言うのは違います。
国産小麦を使うことを巧みに戦略として利用するその風潮がまず嫌いなのです。私たちは国産小麦を使っていますよ、なにより食の安全のためにお客様のためにこそ国産に徹しています、と言うそのあざとさがわたしは嫌いなのです。

偏屈といわば言え。偏屈に徹することもものづくりの大事な要諦。偏屈に徹するとはどこまでも自分を信じることなのですね。しかし、ひとは、往々にして自分を信じきれない。自分の至らなさを生まれてこのかた何十年も見てきただけにそんな自分を信じられない。だからこそ、ひとは、自分の道を早くに定め、自分の欠点があからさまになる前に己が道を是と定めて若いうちから一心不乱にやよ励め、鉄は熱いうちに打て。

わたしたちはパン屋を年を重ねてから始めたので信じるだけの自分がありません。パンの技術も応用も無手勝流。柳生新陰流には遠く及ばないけれど、偏屈だけは半端じゃない。そこを拠り所にして、シェフの美しいパン作りに応えたい。

ビゴさんが亡くなりましたね。ニッポンにフランスパンの醍醐味を伝えてくれたビゴさんはまだ76歳という若さでお亡くなりになりました。2、3年前、私たちのお店に来られたビゴさんそっくりの方はもしかしたら本当にビゴさんだったのかもしれない。?
不意に入って来られてバゲットを一本鷲掴みにされて、レジに持って来る途中に気がついてエピも一本ついでのように掴んでニッコリ。
「今の人、ビゴさんじゃない?」
えっ?と慌てて店の外を覗くと紅いスポーツカーに乗って颯爽と走り去っていかれた後ろ姿はもしかするともしかして?

ビゴさんも偏屈な方だったのでしょうか?愛すべき偏屈の詩人。
ご冥福をお祈りいたします。わたしたちもビゴさんのように美味しいパンを作りたい。



偏屈なパン・オ・ヌフの世界へようこそ


posted by dady at 12:20| 神奈川 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月12日

はや九月も半ば。

すっかりご無沙汰してしまいました。
厳しい夏の暑さでしたが、皆様無事この猛暑をくぐり抜けたでしょうか?
いやほんとうにぐったりの毎日でしたが、ようやく凌ぎやすい朝を迎えて背筋が少し伸びるような、、、。

災害が怒涛のようにやってくる、こんな夏も珍しいですね。幸い神奈川では台風もそれてくれて、大雨も突風も大したことはなくご同慶の至りなのですが、西日本の各地では災害が立て続けに襲って悲しいことが多かったかもしれません。
私も子供の頃大変な災害にあったことがあるので災害に遭われた方のお気持ちは痛いほどわかります。
ブログの片隅でお悔やみを申し上げるのも気がひけるのですが、災害地の皆様の一刻も早い立ち直りをお祈りいたします。

いろいろと目まぐるしく災害から事件まで、関係はないけれど人生は七転び八起き。転んでばかりの私たちですがいつの間にか立ちあがって前を向いている。前を向くしかないと言うのも事実ですが、後ろ向きの方が風当たりがなくていいや、なんて横着なことを考えるといけません。
近ごろ前向きな事件といえば大阪なおみさんの全米オープンの優勝でしょうか🏆。
彼女の天性の性格の良さが私たちに忘れていたものを呼び覚ましてくれましたね。二十歳の女性に教えられるものは大きかった。

スポーツ界の嫌な事件の連続にウンザリしていた日本人に美しさとは何かということを見せつけてくれました。

さて、私たちもそろそろと腰を上げて、ヌフの再開に備えなくてはなりません。
遅くなりましたが九月の二十九日、土曜日、朝十時。開店です。
小麦粉から副菜まで、準備を怠らず、さあ。頑張らなくっちゃ。


キタノカオリの食パン.jpg

posted by dady at 10:07| 神奈川 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする