2018年06月10日

時を翔る

時計よ止まれ。
これはなんだか永遠の憧れですよね。時が止まればあの後悔も取り返せるかもしれない。あの失敗も、あの地団駄も、あのかけがえのない大事な宝物も取り戻せるかもしれない。あの時、時間さえ止められれば、、、。ああ、しかし、時間は無情に流れていく。

失敗談をあげつらえばお釣りどころかどっさりと負債を抱えてしまいそうで、しかしそれが人生。それが人生だと悟るのに数十年。その間、時は止まらない。止まれば人生を悟ることもない。

今日は時の記念日だそうです。私たちの時もチクタクチクタク。

 時間の二十日鼠 君ら美しい日日よ
 君らは少しづつ僕の生命を齧っている
 、、、

アポリネールも時間に止まって欲しかったのでしょう。
私たちのパン作りもまた、時間との勝負。発酵時間やパンの状態を図るのは腹時計。???いえいえ、そんなことはございません(笑)
ブフの厨房には時計が10個。ほんとうに数え切れないほどの時計があります。それぞれのパンの状態を時計で測り、ベンチタイム、最終発酵、焼き時間。みんなすべて時を刻む少女。
その時、時、時。疾きこと風の如し、掠めること火の如し。
時間は基準に過ぎないけれど、その時間を守ることも大切です。なぜなら、それがすべての基準だからです。適当であることは許されない。適当で許されるのはトーシロの世界。そしてそこからさらに踏み込んで、美は乱調にあり。

これはこれは、私たちは試されている。時が私たちの想像力のなかで疾風のように駆け巡っている。私たちは時の僕(しもべ)。

DSCN8263.jpg

「エピ・ザ・ツイスト」の登場です。
ベーコン・エピであることはほとんど王道といってよいのでしょうが、そこはそれ、私たちにはまた独自の道がある。ベーコンにはブラックペッパーとチーズをまぶして仕上げに細かく砕いたクルミの粉を振りまいています。
わたしたちの「エピ」にツイストをかぶせたのはもちろんその形から発想したのですが、この名前、わたしたちのお気に入りなんです。
ツイストといえばチャビー・チェッカー。一発屋のチャビーですが、実はその「ザ・ツイスト」よりも二匹目のドジョウを狙った「レッツ・ツイスト・アゲイン」の方が名曲なんですね。



さて、アポリネールの詩の続きはこうして完結します。

 やがてわたしも二十八歳
 不満な暮しをしているほどに

不満な暮らし、、、そこがミソなんですね、、、。誰しも抱える不満不満、ふ、ま、ん。


ようこそパン・オ・ヌフのチャビーな世界へ



posted by dady at 10:03| 神奈川 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする